発電式メルトニーダーでSDGs

LPガスを熱源としている従来型のニーダーから1歩進んだ発電式メルトニーダー。電気を熱源にしていることで、「より安全に」「環境への配慮」「コストの低減」が実現できます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

より安全に

LPガスを燃やしてその熱でペイント材を溶融して区画線等を施工する場合は、常に火災の心配があります。周囲の材料への引火や車両への引火で火災事故が発生したケースもありました。火災事故に至らずとも、ひやりとした場面は多くの作業員が経験しているようです。ペイント材の溶融に、発電式メルトニーダーは一切の火を使わないので安心です。

また、従来型のニーダーでは、溶融の釜を常時回転させるのに車両のエンジンをかけっぱなしにするアイドリング状態が必要でした。電気式メルトニーダーでは全て電気で動かすので車両のエンジンは切ってアイドリングストップにすることが可能になります。思わぬ車両の発進などもなくなり安心がひろがります。

作業員の安全に目を配るためにも発電式への変更は検討すべき項目です。

環境への配慮(約20%のCo2削減)

現代社会は化石燃料の使用を減らす必要に迫られています。Co2などの温暖化ガスの排出を抑えないと気候変動の抑制が出来ないからです。電気式メルトニーダーは従来型のLPガスを熱源としたニーダーに比べて、Co2排出が20%程度削減が可能です。(軽油の発電機使用時)

また、施工工事中のアイドリングストップにより、その間の車両の排気ガスも出しません。

Co2排出の詳細はこちらをご確認ください。

コストの低減(約4割のコストの削減)

ランニングコストの低減も、重要な指標になります。2022年5月時点での建設物価を基準に、道路標示ライン材460kgを3時間かけて溶解した場合のコスト比較を行ってみました。LPガスの従来型と比べて発電式メルトニーダーでは約4割も削減出来ていることが判ります。

ランニングコスト比較の詳細はこちらをご確認ください。

発電式メルトニーダーで、道路標示工事にもSDGsを!